iPhone 用バッテリー充電器を作る(解決編)

以前作成したiPhone 3GS用のバッテリー充電器ですが、iPhone 4S(以下iPhone)を充電するとかなり熱くなりました。電流計で測ってみると約800mAほど流れていて、DC-DCコンバーターのスペック(600mA)を超えていることになります。USBの電源ラインは最大500mAということでこのDC-DCコンバーターを採用したのですが、これでは問題です。いろいろ調べて解決策が見つかりましたので、以下にメモしておきます。

注意:個人的なメモです。内容を保証するものではありません。改造等は、あくまで個人の責任で行ってください。

iPhoneの充電器は、5V1Aとなっています。一方PCのUSBコネクタは上記の通り最大500mAですので、iPhoneは接続先で充電電流を変更していると思われます。つまりiPhoneは、充電器に接続したときは高速充電モードで、PCに接続したときは通常モードで充電しているのです。

 

どうやって切り替えているのか

充電モードの切り換えはUSBのD-、D+端子で行っていると思われますが、問題はどうすればよいかです。答えはこのページ(最後から5行目あたり)にありました。感謝です。

The mysteries of Apple device charging

結論は、D-、D+端子に2.0Vかける、です。これで通常モードで充電ができるようになります。
一方の高速充電モードにするには、D-に2.8V、D+に2.0Vかけます。(前回の製作では、D-とD+を短絡していましたが、これでも高速充電モードになっていたようです。)

充電電流の実測値は、0.51Aでした。iPhoneが10%および60%時点から充電しましたが、いずれも少し温かいぐらいで充電できました。

以下が最終状態の全回路図です。なお、D-とD+で抵抗値が違いますが、手元にあった抵抗を使ったためです。

以下は最終状態のバッテリー充電器です。

 


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